豊田工業大学 研究センタースマートビークル研究センター
2010年設立 センター長:下田昌利
機械創成研究室
教授 古谷 克司
研究テーマ
- 放電を利用した三次元積層造形法
- 硬ぜい材料の除去加工法
主な研究内容
①放電を利用した三次元積層造形法
ハードウエア的なアイデアを形にするためには、さまざまな加工法が必要となる。新たな加工技術を開発、既存の加工技術を高度化することで、これまで使われてこなかった材料を用いた高機能な要素やデバイスを試作?製作することを目指している。
そのために、放電を用いて層状に粉末を固化することで三次元形状を創成する方法を開発する。自由な形状が製作できれば、新たな形のモータコア試作も可能になると考えられる。さらに、月?惑星上での資源を利用するIn-situ Resource Utilization (ISRU)のための基礎技術としても期待できる。
加工の安定化のために、放電点制御のための精密位置決め機構のほかに、加工状態のモニタリング技術も開発する。
放電を利用した三次元積層造形法
②硬ぜい材料の除去加工法
月惑星探査に用いられる岩石試料採集装置は、遠隔操作もしくは自律動作ができるだけでなく、真空中でも動作でき、小型?軽量で消費電力が少ないものが望ましい。ワイヤソー切断装置や表面研磨装置では、加工状態をモニタリングしながら加工条件を変更することで、効率的かつ安定した加工を目指している。
電解放電加工や放電加工によりガラスなどの硬ぜい材料を加工する方法も開発している。加工メカニズムを明らかにするために、加工状態のモニタリングや異常検出技術を開発する。
ワイヤソー切断装置の外観