研究活動における取り組み
豊田工業大学では、建学の理念である豊田佐吉翁の言葉「研究と創造に心を致し、常に時流に先んずべし」を実践していくために、様々な研究活動を活性化する取り組みを進めています。研究体制の整備支援に始まり、経常研究費?研究旅費に加え、研究活動を活性化する各種の学内競争的資金制度および若手研究者を支援する制度を整備しています。これらの制度により学外研究費(助成金含む)の獲得を支援しています。
研究室設置支援制度(スタートアップ)
本学に着任した際、新たに研究室や実験室を立ち上げる場合に必要となる実験室の改造や初期設備投資を対象に支援をします。(使途は経常研究費の範囲、使用期間は最長3年を限度とする)
教授 | 准教授?講師 | 助教 | |
実験系 | 2,000万円 | 1,000万円 | 200万円 |
理論系 | 1,000万円 | 500万円 | - |
人文?社会系 | 500万円 | 250万円 | - |
特別研究費制度
個別研究?共同研究の発展やプロジェクト化、大学全体の観点から望まれる研究環境の整備などに必要な経費を、審査のうえ支援する制度です。主な支援対象は、私学助成を活用した研究装置?設備の購入費、プロジェクト研究?共同研究のための研究費、共通基盤的研究装置?設備の整備費などです。
年間予算 1億円
A.私学助成を活用した研究装置?設備の購入費(原則として購入額500万円以上)...文科省の補助金制度の補助を活用して、大学負担分(マッチング資金)を補填します。
B.プロジェクト研究?共同研究のための研究費(原則として申請額300万円以上)...文科省のプロジェクトやその他、共同研究を推進するための研究費を支援します。
C.共通基盤的研究装置?設備の整備費(原則として申請額300万円以上)...共通基盤的な研究装置?設備の購入、改造 ②共通基盤的な研究装置?設備の修理?保守 (教育上、必要な機器類の予算は別途)
D.その他、上記以外で必要性が極めて高いもの(原則として申請額300万円以上)...特に必要性、有効性が高い個人の申請を受け付けます。
研究促進費制度
本学の研究をより活発にし、研究レベルを一層向上させることを目的として、審査のうえ研究費を重点配分する制度です。萌芽的研究?新規着手型研究、現在遂行中の研究のさらなる推進、科研費申請のための予備的研究、学内/国内および国際的な共同研究のほか、緊急を要する研究機器等の修理や更新などを支援対象としています。
上限300万円/件(年間予算2千万円)
A.個別研?共同研究...研究をより活発にし、研究レベルを一層向上させる。申請は、科研費など外部資金獲得のための努力と並行して行うこと(①萌芽的研究、新規着手型研究 ②遂行中の研究のさらなる推進 ③科研費申請のための予備的予算 ④学内/国内および国際的な共同研究)
B.研究機器等整備...研究機器等が故障により使用不可となり、研究遂行が大幅に遅れることがないよう、当該機器の修理?更新にかかる費用を補助
TTIドリームファンド制度
民間企業との間で行う、実用化をめざした共同研究を支援する制度です。大学における研究成果の実用化のためには特許やアイデアにさらに工夫を加え、商品プロトタイプを開発し、企業の商品化への道筋をつけることが必要です。そこで一定の基準を満たす企業との共同研究には、大学が開発費を支援するというのがこの制度です。 これにより、大学と企業が資金面でも協力し、さらに積極的に研究を進めていくことができるようになります。
?支援金額:1件あたり1,000万円を上限とする(支援期間は3年間を上限)
若手教員の支援制度
①サバティカル制度...教員の教育?研究能力の向上と研究活動の推進を目的とした海外研修制度です。
?研修期間:1か月~1年間(分割など柔軟に実施)
◆実績報告
②リサーチ?ファカルティー制度...若手研究者が既成の組織?講座制?ユニット制の枠にとらわれず研究活動ができる環境をつくり、若手教員の育成と人事を活性化することを目的とした学内提案型研究活動推進制度です。リサーチ?ファカルティーに採用されると、研究費の拡大支給、PD研究員の雇用などの支援が受けられます。
?支援期間:3年を上限とする
?支援内容:①研究費の支援...准教授?専任講師(実験系320万円/年、非実験系160~120万円/年)、助教(実験系120万円/年)②人的な支援...PD研究員1名の採用枠(任期:最長3年間)
研究活動の活性化
学内で研究に関する議論が活発に行われるよう、さまざまな談話会を開催しています。
①研究談話会
より広い観点からの研究推進に役立つよう、学外講師による講演会を2か月に1回程度開催(90分/回)しています。また、新任教員も自己紹介を兼ねて研究内容を紹介することとしています。
②研究ミニ談話会
教員の研究の相互理解を目的として、毎月開催(30分/回)しています。過去の業績ではなく、今後の研究計画を説明の中心に据えることにより、学内での共同研究や設備の共同利用が促進されることを期待しています。
③Young Researcher Meeting
ポストドクトラル(PD)研究員、博士課程学生などの若手研究者の交流を目的として、年2回程度開催しています。参加者が主体的に運営し、自身の研究や母国の文化を紹介したり、その他の親睦活動を通じて交流を深めています。