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【訃報】本学名誉学長 永澤満先生の逝去について
2020.05.11
本学名誉学長の永澤満先生が、5月8日に享年97歳で永眠されました。
永澤先生は、1923年にお生まれになり、1954年に東京工業大学にて応用科学分野で博士学位を授与されました。1951年からは名古屋大学にて講師、助教授を務められたのち、1958年から3年間フルブライト交換研究員としてシカゴ大学およびワシントン大学で高分子化学の研究に取り組まれました。帰国後の1962年からは名古屋大学の教授、工学部長を歴任され、1977年に「高分子電解質の研究」の研究成果で日本学士院賞を共同受賞されました。本学については、開学前の1978年から大学設立計画のアドバイザーを務められ、1981年の開学に大きく貢献いただきました。1986年に名古屋大学を退官後、直ちに本学に赴任され、教授、図書館長、副学長を歴任された後、1996年からは第4代学長として3期8年(3期目は2年間でご勇退)にわたり、本学の発展のため、先頭に立っていただきました。
この間、1995年に博士課程を設置するにあたっては自ら関係機関との調整に尽力され、また、2003年にアメリカ?シカゴ大学内に設立した姉妹校、豊田工業大学シカゴ校(TTIC)の設立(初代学長)に当たっては、留学時代の人脈や並外れた交渉力で、TTICの開学に漕ぎつけられました。これらの功績に対し、2004年の学長退任に当たり、本学初の名誉学長に選ばれました。
以上のように、永澤学長は、90年代、00年代の豊田工業大学の学術?研究両面にわたる大きな発展に言葉に尽くせないご貢献を賜りました。
ここに、これまでのご功績を称え、謹んでお悔やみを申し上げます。