豊田工大Release
修士学生を対象にしたイノベーションの授業を開催(5/18?5/25)
2023.06.06
修士課程の大学院生を対象とした高度教養教育科目「科学?技術と人間?社会」において、次世代文明センターとTongaliプロジェクトの初の共同企画として、「イノベーションとベンチャー」をテーマにした授業を2週にわたり行いました。講師として、スタートアップやアントレプレナーシップ教育に精通した、名古屋大学 学術研究?産学官連携推進本部 スタートアップ推進室長の河野廉 教授をお招きしました。講義?グループワーク?プレゼンテーションを組み合わせた問題解決型の授業を通じて、社会課題の発見プロセスを学ぶことを目的としています。
熱く議論を交わす学生の様子
便利な世の中で不便や欠乏を感じにくくなり、そもそも何が課題なのかを発見しづらくなっている現代の傾向において、講義では、そもそもイノベーションとは何か?という導入から始まり、社会課題の発見、ニーズの見極め、解決のためのアイデア出し、共感性、商品化、提案といった、アイデアを形にするまでの一連の工程について、わかりやすく解説していただきました。
講師の河野廉 教授(名古屋大学)
グループワークでは、全13チームに分かれて、「解決したい課題」を見つけ、その解決につながる商品を提案し、金額設定や事業展開方法も考慮に入れたうえで、チームごとに発表を行いました。発表では、花粉症対策として室内に雨を降らせて水を循環させて湿度を保つ「ポレンフリーゾーン」の仕組みや、雨天時に傘で両手がふさがらないよう、ヒトに追従する小型のドローン傘など、豊富なアイデアが披露されました。質疑応答では、学生同士のユーモアをまじえた切り替えしも見られ、盛り上がりました。
河野教授からは、手を動かし、アイデアを可視化しながら頭を働かせることの中国足球彩票性が説かれました。一連の講義?演習を通して、学生たちは「課題発見→解決策の提案」のプロセスを体感した様子でした。課題を発見し、意見を出し合いながら解決策を模索し、アイデアを論理的に形にしていく手順は、本学の学生の本分である工学の学習?研究にもつながるものだと言えます。