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ウーブン?プラネット?ホールディングス CEO ジェームス?カフナー氏が講演

2022.11.14

カフナーCEO

 「Mobility to Love, Safety to Live」をビジョンとして掲げ、単なる「モノの移動」ということだけでなく、人に愛され、より良い暮らしの実現に貢献するモビリティの創出をハードとソフト両面で目指し、可能性に満ちた明るい未来の実現に挑む「ウーブン?プラネット」。本学学生との交流を目的に、ジェームス?カフナーCEOを招へいし、先日豊田喜一郎記念ホールにおいて特別講演会が開催されました。

 カフナー氏はモビリティの開発を通じて、私たちの未来にはどのような可能性が広がっているのかを中心に講話。静岡県裾野市に建設しているモビリティのテストコースである「Woven City」での実証実験に触れ、『 "ヒト中心の街、実証実験の街、未完成の街"としてのプラットフォームに英知を結集させ、発想豊かにさまざまなテクノロジーを創出することを目指している。本学学生にも是非イノベーターとなり、社会に変革をもたらすような、世界に向けてインパクトを与えるテクノロジーを生み出し、未来を切り開いて行ってほしい。』と述べられました。

 また、『私たちは技術開発に没頭してしまい、その目的を忘れてしまいがちだが、技術開発がゴールではなく、"ヒト中心"、つまり、"ほかの人を助ける"ことが目的で、これはまさに豊田佐吉のスピリット。ここで学ぶ学生たちもこの精神を引き継いでいると願っている。』と本学学生への期待についても語られました。

 解決困難な問題が山積みとなっている現代社会において、『大学で問題解決能力をしっかりと高め、技術者?研究者へと育っていく皆さんの活躍によって、未来はチャンスや希望に溢れたものとなる。』という言葉に聴講学生は深く聞き入っていました。

カフナーCEOご講演

講演を聴講した学生のコメント

 とても前向きにより良い未来を創っていこうという姿勢がとても印象深かったです。既存技術を鑑みると自動運転やロボットの安全性を保障することは難しいのではないかと質問したところ、カフナーさんご自身が学生だった時代には想定されないような人工知能や高度なシミュレーションなどの技術が出現していることを挙げ、現在できることを積み重ねていくことの大切さを語ってくださいました。自身の研究への大きなモチベーションとなりました。(博士後期課程2年 知能情報メディア研究室 前田 孝泰さん)

 モビリティカンパニーとして、「移動」に関するあらゆる課題を解決することはもちろん、「ヒトの心を動かして」人々に幸せを届けることを目指しているというお話がとても印象に残りました。私も今後エンジニアとして、目に見える課題を解決するだけでなく、技術で人々を幸せに、そしてワクワクさせられるようになるために、大学院で多くのことを学んでいきたいと感じました。(修士1年 表面科学研究室 三星 響さん)

 「空飛ぶクルマがどのような形になるのか」という私の質問に答えてくださり、子供のころに想像していた「未来のテクノロジー」がすぐそこまで来ていることを実感しました。こういった最新テクノロジーの開発や現代社会の複雑な問題を解決するには、自分の領域だけで何かを生み出すことは困難な世の中です。より安全で健康的な暮らしをどの人にも平等にもたらすような技術を開発できるエンジニアになるために、研究活動を通じてジェネリックスキルを養っていきたいです。(修士1年 フロンティア材料研究室 山田 圭吾さん)

 自身の専門分野にとどまらない幅広い知識をお持ちであり、学生からのさまざまな質問にたいして、あらゆる角度から例を交えて親身に回答してくださるなど、知識と人格を兼ね備えた非常に魅力的な方だと感じました。自分も物事に対して多角的に考え、実例を挙げながら説明できるようになりたい。(学部4年生 知能情報メディア研究室 新保 克樹さん)

 「単に人間に似せようとしてロボットを作ると、かえって不気味に感じられてしまうことがある。日常の中に自然に溶け込み、人から愛されるようなロボットを実現するためにはまだまだ多くの課題が残されている」と伺い、人と機械の協調?共存が今後のテーマだと感じました。人との複雑なコミュニケーションも可能で、適切に人を支援できるロボットの創出が今後の課題だと感じました。(学部4年 知能情報メディア研究室 武次 広夢さん)

 カフナーさんのカリスマ性には圧倒されてしまいました。日本を代表する巨大プロジェクトの先頭に立つ人の考えに触れ、未来への期待感と実現への信頼感が高まりました。私が普段行っている研究も未来づくりに何らかの形で貢献できると確信し、とても励みになりました。(学部4年 知能数理研究室 吉村 貴紀さん)

 アカデミア出身で科学技術に関する深い専門性を持たれていて、技術発展予測の解像度が高いと感じた一方、一技術者の視点から脱却し、次世代のモビリティサービスを実現するためには、産学官の連携が中国足球彩票であることに強く言及されました。私も自身の分野に対する専門性を伸ばすと共に,創出する最先端技術を社会還元するために、市場や環境、政策、法規、価値観等のさまざまな因子に関する知識も逐次アップデートしていきたいと思います。(研究補助者 知能情報メディア研究室 近藤 佑樹さん)

カフナーCEOに質問する学生

次々に投げかけられる学生の質問に多角的な視点からその問いに答える。

カフナーCEOと談話

気さくなお人柄のカフナー氏。学生との会話も弾む。

カフナーCEOと集合写真

素敵な機会をありがとうございました。